オランダの光
タイトルそのまんま「オランダの光」についての2003年オランダのドキュメンタリー映画です。
解説にはこうありました、
『17世紀オランダ絵画の巨匠、フェルメールやレンブラントらが残した傑作は、オランダ独特の
陰影を持つ自然光によるところが大きい、と言われてきた。19世紀にはその光を求め、モネや
マネ、ホイッスラー、ターナーら大勢の画家がこぞってオランダを訪れたという。しかしある現代
美術家は、20世紀前半にその光は失われたと指摘。「オランダの光」は、本当に消えてしまった
のか? そもそも、存在しうるのか? その実体とは? 光を映像で多角的に検証していく、長編ド
キュメンタリー』
興味のない者にとっては解説どころか、むしろ話がややこしく誤解を招きそうな内容じゃない?

自然光を題材にして、定点観測映像満載の映画だからフェルメールやレンブラントの名前を
持ち出すところに無理があるように思うんだけどな。
ま、オランダを代表する画家で他に有名な画家がいないって言ってるようなもんだよね。(笑)
でも、レンブラントなら「夜警」、フェルメールなら「真珠の耳飾の少女」のように人物画のほうが
イメージ的に強いから「デルフト眺望」のような類まれな風景画があったとしても自然光の話を
するにはちょっとキツイんじゃないの? と思うな。

検証内容そのものには、「なるほどな」と思うところも多いし、日本や、中世・近代・現在の自然
環境にイメージを膨らまられるところなんかもありドキュメンタリーならではの良さがあったな。
できるならもう少し美術史的な要素が盛り込まれるともっと良かったと思うんだけどね。

そもそも「オランダ」ってどこ?って思う人も少なくないでしょ? チューリップに風車に人魚に
これ誰のだ、オラんだ。っ程度じゃない。(笑) 話が広がるっつったら、割り勘がgo dutchで
独身男性が少なからず興味を持ってるダッチ○イフのしくみ くらいのもんじゃない。(爆)

オランダの画家ならゴッホを思い浮かべるけど、時代が光を当ててた場所がパリだったから
ゴッホはその光を求めてパリに出たんだよね。この映画のテーマからしたら裏切り者って
ところかもしれないですね。(笑)  見方を変えれば19世紀後半にはすでに「オランダの光」は
失われていたということなのかもしれないですけど。

画家が描いた時代の風景と今とではたぶん何もかもが違うんだよ。僕も有名な風景画が描か
れた場所まで画家の目を求めてずいぶんヨーロッパのあちこちに行ったけど、画家が描いた
ような風景に見えたところなんて一つもなかったもん。(修行が足りんのですが。)
笹倉鉄平の「ブルーメンス」や「ユトレヒト」なんかもオランダの絵なんだよね。(笑) これを
引き合いに出すのも間違ってるな。(爆)
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by auryns | 2005-12-08 21:15
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